絶海の孤島

ウルトラボーイ酒本による日々思ったことや見たことを書き散らしたブログ。

木津川散歩 〜謎の2人組〜

有休を取り、一日寝ていた。

夕方頃、さすがに一日ずっと動かないと体調不良になるだろうと思って、出かける事に。

テキトーに国道を走り、木津川の堤防沿いに車を止め、高速の高架下まで歩いた。

全く気にも留めないような場所だが、堤防沿いの散歩道はジャンクションや街の灯りが見える高台のようになっていて、意外に良かった。

 

途中、高速の高架下で謎の二人組に出会った。

浮浪者のオッサンかなんかかと思ったが、どうもまぁまぁ若い。

タバコ片手に手持ち無沙汰にブラブラと何かを待ってる様子であった。

なにやら気味が悪かったが、ちょうどそこから河原に降りて行けるようになってたので、そいつらの横を通り河原に降りた。

まぁ、ヤツらに取ってみれば人気のない河原に夕方、一人で降りていく私を見て逆に気味悪がってたのかもしれないが。

 

河原に降りてみると、異世界のような風景が広がっていた。

桂川とかもそうだが、街中といえど結構デカい川のへりは自然の中というか、人工物が少なくそれでいてかなり広いスペースが広がっているので独特の景観だ。

遠く愛宕山まで見える。

 

不意に、さっきの二人組がもしかしたらヤクの売人で、戻ったら口封じのためにやられるかも知らんという奇妙な想いが湧き上がり、私は河原を歩いて車まで戻ることにした。

河原が車のところまで続いているかは分からないので、もし河原がなければ売人のところまで戻らなければならない。

堤防の道と河原の間には手入れされていない深い竹林があり、抜けることは出来なさそうだったからだ。

 

果たして、河原は途切れていた。

深い竹林がそのまま川のへりまで来ており、とても歩けそうにない。

売人が待っている場所へ戻るには恐ろしいので、どうにか竹林を抜けれないかと探りながら歩いていると、僅かに抜け道のようなものがある事に気付いた。

そこもあまり歩けた道でもなかったが、意を決して進むと茶畑に出た。

行きはあまり気に留めなかったが、堤防と竹林の間に小さな茶畑があり、そこの管理人かなんかの河原への抜け道だったようだ。

茶畑は囲いのようなもので整備されていたので、侵入者のようになりながら堤防へ抜けた。

堤防の上に出ると、もう夜になっており街の灯りがやけにきれいに見えた。

普通の道に戻ったのだ。

 

と、まぁなんのことない散歩だったが、少し冒険気分を味わった感じであった。

それにしても橋の下の二人組はなにをしていたのだろうか?

タダの暇なヤツらだったならいいのだが。

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